でもねぇ、やっぱりなぁという気もしますよ。
だって、市販のキャットフードって、だいたい1kg800円くらいでしょ?
定価の1/3が原価ってのが相場として、800円のキャットフードの原価は約270円。
1kg中まぁ、よくて10%鶏肉を使っていたとして、単純計算で100g27円の鶏肉が市場に存在する事になる。
とり農園さんのペット用端肉が、1kg157円だから、100gになおすと15円。
ああ、やっぱりキャットフードは大丈夫じゃない〜♪
なぁんて思ったら、大間違い!!
ここには「乾燥重量」という落とし穴があるわけですよ。
つまり、ドライフードってのは「ドライ」にしてあるわけです。
鶏肉ってのは、ほとんどが水なわけです。
そこで、改めて単純計算しなおすと、乾燥重量100gの鶏肉は、生の鶏肉の300g分にあたります。(実際は300gを超えると思われる)
そうすると、上記の計算で行くと、300g27円=100g9円の鶏肉が必要になるわけです。
もちろん、これは原価を全て原材料に使った場合の計算。
原価には当然、材料の運搬費、製造機械の維持費、メンテナンス費、そして当然、人件費等もろもろがオンされるわけです。
はっきりいって、100g9円の鶏肉すら使えるわけがありません。
んじゃ、100g9円以下の鶏肉ってどんなもん?って話になるわけですね。
詳しくは、
須崎先生のホームページで。(笑)
つまり、須崎先生の作ったドライフードは、まず市場ではありえない代物なわけです。
そして、本当に良い素材でフードを作ろうと思ったら、これくらいはどうしてもかかってしまうという、良い例でもあるわけですね。
私、このフードが市販フードの摩訶不思議さを充分に証明しているような気がします。
そして、私が大笑いしたのは
「AAFCO未対応です!」の一言。(笑)
そりゃそうだよねー!
保存料、抗酸化剤を入れないようにしようと思ったら、まず酸化してしまう脂分を極力抑えなきゃいけないもの。
そしたら当然、AAFCOの基準にはもろもろ満たないもの。
でもそれは、家であげる時にお料理で残ったお肉の脂身をあげるとか、好きなオリーブオイルやフィッシュオイルをかけてあげることで回避できるわけですよ。必要なら「オイル類を○ccかけてあげてください」と書いておけばいいわけだしね。
手作りにしてそういうこともちょっとずつ見えてきたところで、須崎先生のこの話。おおいに納得して、大笑いさせていただきました。
なんとなくだけど、先生もこれを常食にしてもらおうとかは思ってないのではないかな?想像だけど。
ただ、このフードで病気が治ったとか、症状が改善されたといった事をオーナーさんが実際に経験すれば、手作り食にも入りやすくなるのではないかな。
そんでもって、先生もそれを狙っているんではないかなぁ?と。
でも一番は記事にも書いてあったけど、普段手作り食をしている人が留守中ペットシッターさんやペットホテルに任せるときに、信用できるフードをあげたいという場合を想定しているって事ね。
私も、年末のペットシッターさんが「手作りダメです」って言ったら、まず間違いなくこのフード速攻買ってたと思います。
ま、こういう選択肢もあるよっていう商品が増えるのはいいことです。
そうそう、昨日届いた本は、マイケル・W・フォックス先生の
「フォックス先生の猫マッサージ」、ピトケアン先生の
「ネコの健康ガイド」と
「ネコのライフスタイル」、 城崎哲さんの
「猫の不完全な飼い方」、 ドナルド・R.ストロンベックさんの
「犬と猫のための手作り食」の五冊。
残念ながら、
山口玉緒さんの本は品切れ。
出版社に在庫があるといいなぁ・・・。
一通りちら読みしたんですが、「犬と猫のための手作り食」はいろんな症例別のレシピが載ってて、便利そうでした。
でも、ダイエット用のレシピが「鶏肉、ふかすか焼くかしたじゃがいも、カルシウム剤、以上!」ってのは、笑った。そんなんでいいの〜?みたいな。(笑)
ちなみに米いれてもいいそうです。
ホントにやせるんかいな。(^^;;
(でも、全てのレシピはコンピューターで栄養成分をきちんと計算して作られたものだそうです)
でも、簡単なレシピばかりなので、試しやすくてとっつきやすいと思います。
結石や腎臓病用のレシピなんかもありました。
年末はこれらの猫本でお勉強だ〜♪
子猫用品も買わなきゃだし、うふふふふ〜♪
<<Close