Dr.ビリングハーストの手作り食セミナーに行って来ました。
出掛けにちょっとしたトラブルがあって出遅れ、一生懸命走ったのに目当ての特急に思いっきり乗り遅れ、三宮で降りてからまた一生懸命走ってどうにか遅刻せずに会場へ到着。
そのせいで一緒に行った苗嬢とは思い切りすれ違い、会場で待っていたのに見つけ出せず、お昼に探したらなんと、
目のまん前にいたという、「おまえ、どこ探しとってん!」状態なボケをかましていました。(笑)
さてさて。
肝心のセミナーの内容はと言うと。
あくまでも手作り食の初歩の初歩、という感じでした。
なぜ、手作り食(それも生食)がいいのか、と言うのを、ビリングハースト先生が今まで犬や猫を飼ってきた経緯・経験から導きだした論理の説明という感じ。
要約すると、「進化の過程で摂取してきた食事が一番自然な食事で、その動物に適している」ということかな?
犬がメインで猫の話はほとんど出てこなかったんですが、犬と猫の違いの説明はあったので、それなりにわかりやすかったと思います。
興味深かったのは、ずっと骨付き生肉をあげていたビリングハースト先生が、一時期ペットフードに切りかえた時期があったそうなんです。
飼っていた犬をショーに出すことになり、「ショーに出すなら、ちゃんと栄養バランスのとれた食事をさせるべき、それはペットフードだ」と。
ところが、それまで病気も虫もついたことのなかった犬が、とたんに病気をしだし、初めて駆虫をするはめになったんだとか。
その経験から食事を見直し、生食療法を勧めるようになったそうです。
ビリングハースト先生は、オーストラリアで動物病院を開業していて、現在も臨床経験を積んでいます。
最後の質問の時に、なかなか面白いお話が聞けました。
質問は、「生食にすると摂取タンパク質があがるので、血液検査でBUNがあがる。他に顕著に数値が変わる値があるか?その場合、何処らへんまでなら許容量か?」というもの。
ビリングハースト先生曰く、
「フード患畜と生食患畜の血液検査の結果を比べると、明らかに異なるのは、BUNとCre。数値的には、基準値上限くらいまでなら問題ない。生食をしてこの数値が上がるのは、腎臓が正常に働いている証拠なので、この数値があがったからといって腎臓に影響が出る云々は関係ない。
腎臓に影響が出ているように思えるのであれば、野菜を増やして肉を減らして(タンパク質を減らす)みるといい」
とのことでした。
ただ、これ犬のことで猫にはあてはならないんじゃないかなぁ?という気がしないでもない・・・。
面白くはあったけど、もっと突っ込んだ内容のセミナーか、猫用のセミナーがあったらいいなぁ、と思いました。
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