誰かにいじめられていたとしても、結局は自分自身で、自分自身とどうにか折り合いつけるしかないんだよ。
人に相談する、親に訴える、学校を訴える、反撃する、一人でいることを選択する、我慢する、方法は何種類でもあるさ。
どれをどうとって、自分自身を「生かして」行くかは、結局自分で決めなきゃならない。それが成長するってことでしょ？
それは、子供だろうと大人だろうと関係ない。

そこで「死」っていう短絡的で耽美な行動に傾倒してしまった時、最後の最後で手首に当てた包丁の刃を止めてくれるのは、首にかけた縄をほどいてくれるのは、ささいな、本当にささいな親の一言であったり、友人の言葉であったりするわけで。

高いお金を出して周りから人を使って自分の子供を調べさせたところで、何ひとつわかるもんか。
そんなことよりも、

「アナタは大事な私の子供だよ」
「君にあえてよかったよ」

その簡単なたった一言がどれだけ傷ついた魂をこの世につなぎとめる確かな糸になるか、そんなこともわからない人間が、親になんかなるなと言いたいね。
自分の子供とすらガチンコでぶつかれない人間が親っていえるのか？
（虐待しろって言ってるわけじゃないですよ〜）

もっとぶっちゃけてしまえばさ。
先日、先生にいじめられて自殺した子がいたけど、あの両親がマスコミの前で当の先生を責めたのは、あれはいじめじゃないの？
別に話し合いなら、自分らだけですりゃいいじゃん。
なんでマスコミを入れて、全国放送で流す必要があるのさ？
クラスのみんなの前で特定の子を先生がからかっていじめるのと、全国のテレビの前の視聴者に理由を問いただす姿を意識的に流すそのやり方は、私には完全にタブって見えるんだけど。

いじめられる方が悪いとは言わない。
でも、いじめる方「だけ」が悪いとも私は思わない。
学校のやり方にも問題があるかもしれない。
でも、「自殺するのは絶対に悪いこと」という基本的な倫理観を自分の子供に叩き込まなかった親の責任はどこにいったんだ？
子供を失った親は、それだけで被害者なのか？
こういう事を思うのは、私が子供を持たない人間だからなのかしら。（−−；；

大人も子供も簡単に命を放棄する日本と言う国は、何か狂ってると空恐ろしくなる今日この頃。
ひろしまドッグパーク事件のレスキューをしている、アークエンジェルの代表が「人間は自殺出来るけど、犬や猫はどんな過酷な状況でもただ生き続ける事しか出来ない」と書いていたけど、その「人間だけが取れる手法」を逃げにしちゃいかんよと思うんですけどねぇ。