彼らは、いってみれば、別の区域の乗客の時間と命の責任を負っていた訳でしょ？
それを、救助活動に参加しなかったからといって、責められるんでしょうか。
これはJR職員に限らないと思うんだけどなぁ。
もし私があの列車に乗っていて無傷だったとして、その日絶対に遅れられない大事な仕事があったとしたら、状況を見てそちらに向かう事だってあったかもしれない。
そこにいたって、自分が役に立てるかどうかも、その時の状況次第なわけだし。
そこらへんを全く考えずに、「JR職員のクセに、救助活動もせず職場に向かうとは何事！」って、一概に言えるのかしら・・・。

もちろん、JRを擁護しているわけではないですけどね。
ただ、あまりにもヒステリックなマスコミの報道にうんざりしているだけ。
「正しい」っていうものは、その人の置かれた状況やその場の事情によって変わるものではないのかなぁ、と。
それを、一面だけ切り取って「やはりJR西は悪い！」って、勧善懲悪で斬りつけるのは、なんとも見ていてやりきれないというか、逆にマスコミうぜーっていうか。

だいたい、JRの記者会見の場で「たくさんの人が死んでるんですよ！」って怒鳴った記者、あれなに？
ああいうのもうんざりです。
マスコミ、報道というものは、冷静な目で客観的に物を見て初めて「公正な報道」が出来るものだと思うんですけど。
「怒り」って感情は、主観的なもの以外のなにものでもないでしょ。
もちろん「怒り」が報道のパワーになる場合もあるかもしれないけど、少なくとも怒りのオーラを発散させている人間に、人は本音を話しませんよね。
表面的な言葉だけ集めて報道するのであれば、それは真実「マスコミ」と言えるのか？

マスコミはいつから「司法」の一端を担うようになっちゃったんでしょうね。
いつからあいつらは、世間を、社会を、会社を断罪できるようになったんだ？
JRの企業体質云々言う前に、マスコミの報道姿勢や自分らの企業体質を見直すべきなんじゃないの？
えらそうなこといえる義理じゃないと思うんだけど。

でかい企業になれば、TOPと現場の温度差が出来るのは、当たり前のこと。
それを乗り越えてうまくやっている企業もあるし、乗り越えられずにこうやって大きな事故を起こしてしまう企業もある。
それならば、どうして「JRはこういう部分がいたらなかった。同じような企業はこうやって成功している」という報道がないんでしょう。
他人のあら捜しばかりの報道ばかりされている世の中ってなんなんでしょうねぇ・・・。

と思っていたら、事故調査委員会がJRと他社私鉄のマニュアルを集めて、比較検討をはじめたとか？
だとしたらやっぱり、こういうことはマスコミが率先して報道してしかるべき情報だったと思います。

企業のTOPが頭下げる。
ささいな事を鬼の首を取ったようにマスコミが報道する。
それに対してまたTOPが頭を下げる。
それできっとマスコミ関係者は溜飲が下がるんでしょうね。
「オレが謝らせてやった！」と。
でも、それは根本解決でも、原因究明でもないから、結果また同じ事が起こる。
三菱ふそうの時だって、その他の事件・事故の時だってそうだったじゃないですか。
あの記者会見風景、私達はここ数年で何回見てきたことでしょう。
事実を告げず、自己満足のための報道に、意味はあるんでしょうか。

ってなわけで（長い前ふりだな・・・）最近我が家はケーブルつけっぱなし。
その大部分を占めるのは、時代劇チャンネル。
だって、るっちゃんが好きなんだもん・・・。＜まぢで。（笑）
ちなみに、彼が好きなのは大江戸捜査網。
（今やってるのは十文字小弥太ではなく、伝法寺隼人）
ベットにおっちんしてソファの背もたれにお手手乗せて、おとなしく鑑賞しています。（笑）