そもそも医薬品というのは、その薬が開発されて認可され、使用されるまでに多額の開発費がかかります。
当然、その医薬品を開発している間は(基本的には)無料働きな上に、その薬が最後に認可されなければ販売も出来ないわけですから、常にリスクを背負ってるわけです。
なので、認可の下りた薬の販売価格にはその開発費やリスク費等が、もろもろオンされているわけ。
ジェネリック医薬品というのは、上記開発薬が販売からある一定期間を経過したら、そのコピーを作ってもいいよ、というお約束に基づき販売されている、後発医薬品。
つまり、言ってしまえば認可されたコピー商品です。(^^;;
うろ覚えですが、ジェネリックの対象になった医薬品は開発のための情報が全て開示されるのはなかったかなぁ〜?(間違ってたらごめんなさい・・・)
だから、当然効果効能は本家商品と変わらないんですが、上記開発費用がないため、その分価格を抑えることが出来、安価で提供できる・・・というのが、ジェネリック最大の「売り」。
しかし、同じ製法で同じ商品を作ったところで、全く同じものにならないところが、モノ作りの不思議なところ。
特に薬なんかは精密品でもあるわけですから、同じ内容、同じ分量、同じ製法で作ったところで、作る場所や衛生状態、使用する機械云々などで、違いが出てきてしまう事もあるんだとか。
そうなると、本家では起こらない副作用がジェネリックでは起きる、なんて事もあるそうです。
まぁ、これも製作する会社や薬の内容にもよるんでしょうけどね。
ただ、「安価である」って事はそれだけで助かる面もあったりするそうで。
例えば、薬は体重に対して投与量が決まる事が多いため、特に、動物園なんかにいる大型動物なんかは、正規品だとべらぼうにかかってしまう薬代をジェネリックだと抑えることが出来るので、その分十分な治療を受けさせてあげられる事が出来るんだとか。
これは一般家庭でも同じですよね。
どうしても長期的に薬をあげなきゃいけない・・・でも、費用がしんどい。
ってな場合は、ジェネリック医薬品の事をお医者さんに聞いてみるのは、人間でも動物でも今後考えられる選択肢の一つです。
だた、それぞれに長所、短所があることを認識して、正規品のいい点悪い点、ジェネリックのいい点悪い点を比較して、さらに価格と応相談する必要が出てくるでしょうね。
これまで以上に飼い主の「考える力」が必要となってくるかも。
そして、獣医さんもこれまで以上に薬学知識が必要になってくるんでしょうねぇ。
逆に言えばこういうことを聞いた時の対応で獣医をある程度選べるかもしれないですね。(^^;;
「ジェネリックは安いからダメだ!」と頭ごなしに反対する獣医とか、「ジェネリックは安いからいいですよ〜」となんでもかんでもジェネリックを売り込む獣医とか、違いや副作用を聞いても「そんなもん、コピーなんだから同じですよ〜」とか言う獣医なんかは、私なら避けるなぁ。(^^;;
(理由はあえて書きませんけども〜。(笑))
ま、お薬の世話にならずに生活できれば、それが一番いいんですけどね。
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